在学中に得た確かな知識と技術を基盤に患者さん一人ひとりに寄り添うリハビリを提供
作業療法学科
堀井 晴香
| 卒業年 |
:2022年3月 |
| 出身高校 |
:新潟県 吉田高等学校 |
| 勤務先 |
:岩室リハビリテーション病院 |
| 職種・職位・資格 |
:作業療法士 |
患者さんの退院後の生活を見据えたリハビリテーションを担当しています。患者さんの状態や目標、生活環境に合わせて日常生活動作の練習や機能回復トレーニングを実施する際には、在学中に何度も練習を繰り返して習得した介助技術が、確かな基盤となっています。症状が改善した患者さんから感謝の言葉をいただけた時は、この仕事を選んで間違いなかったと実感します。医療の進化に応じて精進を重ね、患者さんに「出会えて良かった」と思っていただける作業療法士を目指します。
- 現在のお仕事内容を教えてください。
- 現在は、主に脳卒中や整形外科疾患を抱える患者さんに対して、退院した後の生活を見据えたリハビリテーションを行っています。具体的には、日常生活に必要な動作を練習したり、身体機能を回復させるためのトレーニングを行ったりします。これにより、患者さんが自立して生活できるようになることを目指しています。また、「退院してみたら、想像した動作ができなかった」とならないために、退院後、生活の拠点となる患者さんの自宅に実際に訪問し、福祉用具の選定や、動きの確認、介護方法などの提案も行なっています。
- 現在の職種・業種を志したきっかけや理由について教えてください。
- きっかけは祖父です。祖父は、出かけることが好きでよく自動車を運転して家族を旅行に連れて行ってくれました。そんな祖父が病気になり、入院中に「また運転して旅行に行きたいな」と話していたことから、私に何か出来ることはなかったのかと探し、自動車運転再開や日常生活に関わることができる作業療法士という職業を見つけたことがきっかけです。
- 仕事のやりがいは何ですか?
- 回復期病棟での作業療法士の役割として、退院後の生活に向けて、患者さん一人ひとりに合わせたリハビリを行っています。患者さんの状態や目標、生活環境はそれぞれ異なるため、リハビリ内容は多岐に渡ります。そのため、時には悩むこともありますが、それがこの仕事の面白さでもあると思います。症状が改善されて、「ここでリハビリできてよかった」「これができるようになって嬉しい」と患者さんに言っていただけると作業療法士になって良かったなと改めて感じます。
- 本学での学びの中で、現在の仕事に活かされていることは何ですか?
- 授業の中で、片麻痺を想定した浴槽、階段、移乗などの介助方法を実技練習の中で行えたことで実際に働き始めてからも戸惑いなく行えることができました。これは、臨床経験のある先生方からよりリアルな講義をしていただいた経験からできたことだと思います。勉強面だけでなく、社会人としての作法を学生のうちから教えていただけたことも病院実習や現在の就職した後にも活かされていると感じます。特に役立っているカリキュラムは「身体作業療法学」と「地域作業療法学」です。それまで学んできた知識を活かし、実践したアプローチ方法やリスク管理、評価方法について深く学ぶことができたからです。現在、作業療法士として実際に働いてみると知識として、必須だった要点が多いと感じました。また、作業療法学だけでなく、解剖学、生理学、神経科学などのスペシャリストの先生から講義をしていただけることでより詳細に知識を得られたと感じます。さらに、沢山の学科があるためゼミやサークルなどで他学科の学生と関わり、話ができるのは総合医療大学ならではだと思います。
- 今後の夢や目標は何ですか?
- 患者さん一人ひとりに合った作業療法を提供するために、常に学び続けることが大切だと考えています。医療の世界は日々進化しており、新しい知識や技術を学び続けることで、より良いリハビリを提供できると思います。患者さんから出逢えてよかったと思っていただけるような作業療法士を目指し、日々精進したいと思います。