工学系と検査系の実践経験を通して今に繋がる確かなスキルを獲得
臨床技術学科
中村 風人
| 卒業年 |
:2024年3月 |
| 出身高校 |
:滋賀県・草津東高等学校 |
| 勤務先 |
:京都岡本記念病院 |
| 職種・職位・資格 |
:臨床工学技士 |
心臓血管外科と手術室に関連する業務に従事し、高度医療機器を用いた治療を行っています。ダブルライセンスの取得を目指して工学系と検査系の両方を学んだ経験は、CT画像の読み取りや身体解剖の知識が求められるナビゲーション業務に役立っています。仕事に最も活きているのは、人工心肺装置の実習です。大学時代に緊張感を持って実習に取り組んだことで、人工心肺業務という明確な目標ができました。学会や勉強会で知識を深めながら、新たな資格取得にも力を入れたいと考えています。
- 現在のお仕事内容を教えてください。
- 私は現在、心臓血管外科関連業務と手術室関連業務に従事しています。心臓血管外科関連業務では人工心肺操作、ステンとグラフト内挿術介助などを行っています。手術室関連業務では、スコープオペレーター業務、ダヴィンチ業務、ナビゲーション業務、眼科業務などを行っています。
- 現在の職種・業種を志したきっかけや理由について教えてください。
- 高校生の頃に看護師である兄の助言で臨床工学技士という仕事を知り、自分で調べていく中でとても興味が沸いてきたからです。
- 仕事のやりがいは何ですか?
- 実際に現場で働いていると、今まで聞いたことのない単語や知らない知識が多く苦戦することもありました。また、大学の実習では出来ていたことができず、実際の現場では患者さんが急変することもありセオリー通りにいかないことの方が多いです。ですが、最初は一人で任せられなかった業務を任せてもらえるようになったことや、他の医療従事者に頼られた時はとてもやりがいを感じます。
- 本学での学びの中で、現在の仕事に活かされていることは何ですか?
- ダブルライセンス取得に向けた勉強です。今私はダブルライセンスを取得し、臨床工学技士として働いています。ナビゲーション、スコープオペレーター業務ではCT画像の読み取りや体の解剖の知識が必要です。大学で勉強した生理学の座学や実習は業務でとても役に立っています。特に役立っているカリキュラムは「生体機能代行装置学実習」です。この実習では生命維持装置を用い操作や安全管理など細かく勉強します。4人1組で行う人工心肺装置の実習では、実際に操作し急変する患者の状態を把握して4人で協力しながら手術を進めていきます。私はこの実習を通して人工心肺業務に就きたいと考えるようになりました。知識はまだまだですが、大学生の頃に緊張感をもってこのような実習を行えたことが今の仕事に繋がっています。また、現在私は主に手術室で業務をしています。手術室では他業種の医療従事者と働くことが多いため互いにコミュニケーションをとることが必須です。他職種の医療従事者と働くためには相手がどんな仕事をし、何を目的とした医療行為なのかを知っている必要があります。新潟医療福祉大学では1年生の時からチーム医療を意識した他の業種についてお互いに学ぶカリキュラムがあります。その経験が今の働きに繋がっていると実感しています。
- 今後の夢や目標は何ですか?
- 今後は今従事している業務の知識を深めながら、学会や勉強会に参加し資格取得にも力を入れたいと考えています。