理学療法を追究した6年間の経験をもとにアメリカでさらなるスキルアップを
理学療法学科
舎川 真侑
| 卒業年 |
:2021年3月 |
| 出身高校 |
:富山県・富山東高等学校 出身 |
| 勤務先 |
:Ohio University, Master of Science in Athletic Training |
| 職種・職位・資格 |
:理学療法士 |
アメリカの大学院でアスレティックトレーニング科学を専攻しています。留学の決め手は在学中の海外研修でした。学校現場で活躍するアスレティックトレーナーに憧れ、学生アスリートを支援したいと思うようになったのです。大学時代に日本語で学んだ理学療法を英語で学び直すとより理解が深まり、新たな発見もあります。メディカルボランティアの一員として参加したマラソン大会では、チーム医療の知識が役立ちました。さらに専門性を高め、スポーツ理学療法のスペシャリストを目指します。
- 現在のお仕事内容を教えてください。
- 現在、アメリカの大学院でアスレティックトレーニングを学んでいます。スポーツで起こる骨折・靭帯損傷・筋損傷・脳震盪などの評価方法や応急処置、選手がフィールドで倒れた際の緊急時対応からスポーツ復帰までのリハビリなどスポーツ現場で働く際に必要な知識や技術を学んでいます。また、実習では高校や、大学のアメリカンフットボール、レスリング、フィールドホッケーのチームで、選手がケガをした際の応急処置、評価、リハビリなどに携わっています。
- 現在の職種・業種を志したきっかけや理由について教えてください。
- 新潟医療福祉大学で理学療法を学んでいる時に、海外研修に参加する機会があり、アメリカのアスレティックトレーニング学科を訪れました。もともと学生アスリートをサポートすることに興味があり、アメリカでアスレティックトレーナーが高校や大学で働く環境に憧れ、留学することを決めました。
- 仕事のやりがいは何ですか?
- 自分が治療に携わった選手が試合で活躍しているのを見ると嬉しくなります。また、チームで実習を毎日行っているため、日々選手の状態を確認でき、病院やクリニックで働く理学療法士とは違った選手のサポートの仕方が面白いです。
- 本学での学びの中で、現在の仕事に活かされていることは何ですか?
- 新潟医療福祉大学では、スポーツ障害以外の脳神経・循環器・運動器の疾患に対する理学療法を学んだことで、選手を様々な視点から評価できるようになりました。また、私は新潟医療福祉大学の大学院で研究を学ぶことができたため、エビデンスに基づいた治療を吟味できるようになりました。アスレティックトレーニングも理学療法も患者様や選手を評価する方法は変わらないため、理学療法評価学や実習などは特に役に立っています。日本語で理解したことを英語で学びなおすことで、さらに理解が深まったり新しい発見があったりします。また、先日、ワシントンD.C.で行われた規模が大きなマラソン大会にメディカルボランティアとして参加しました。医師、救急救命士、看護師、理学療法士、アスレティックトレーナー、足の専門医などが集まって熱中症、低体温症、低ナトリウム血症、捻挫などの対応を行いました。新潟医療福祉大学で各職種の役割、チーム医療の重要性について学べたことは良かったと思います。
- 今後の夢や目標は何ですか?
- スポーツ理学療法のスペシャリストになり多くのアスリートをサポートすることが目標です。また、日本の理学療法士がプロスポーツだけでなく、中学・高校などアスリートをサポートする環境を増やすことが夢です。