この度、健康栄養学科の森博康講師は、日本サルコペニア・フレイル学会認定「サルコペニア・フレイル指導士」として、優れた実践活動の成果が評価され、
第1回サルコペニア・フレイル指導士・臨床実践部門で活動奨励賞を受賞しました。
臨床実践部門の活動奨励賞は、『医療・介護施設において、サルコペニア・フレイルの評価や介入、チーム医療への貢献、多職種連携の推進など、臨床現場で高い実践力を発揮した者』に受賞されます。
(2025年11月1日~2日に開催された第12回日本サルコペニア・フレイル学会大会の、日本サルコペニア・フレイル学会認定指導士制度委員会企画シンポジウムにて、
サルコペニア・フレイル指導士活動奨励賞の受賞式と、受賞者講演、パネルディスカッションが行われました。)
〈受賞概要〉
今回、臨床実践部門で受賞いたしました活動内容は「糖尿病のある方へのサルコペニア・フレイル指導士としての臨床実践 -食事療法の新たなエビデンス創出と、社会への啓蒙普及-」です。
これまでに、前職の大学病院では、糖尿病のある方を対象に、サルコペニアやフレイルに関する療養指導や臨床研究を行ってまいりました。
そして、2025年4月からは、新潟医療福祉大学健康科学部健康栄養学科に着任いたしました。着任早々ではありますが、サルコペニア・フレイル指導士としての新たな活動も始まっています。
現在は、サルコペニアの啓蒙普及と予防を目的とした、地域実践活動を行っております。
〈受賞成果のポイント〉
近年、糖尿病のある方の高齢化率が高くなっており、サルコペニアやフレイルを併発している方も少なくありません。
これまでに、糖尿病がある方への、サルコペニアの治療を目的とした栄養ケアと臨床実践を行ってきました。
また、臨床研究では、新たな糖尿病治療の確立を目指し、日常臨床で得たクリニカルクエスチョンをもとに、糖尿病やサルコペニアに対する食事・運動療法の有効性をランダム化比較試験により、検証してきました。
これまでに、臨床研究から得られた成果(原著論文)を通じて、商品開発や、診療報酬改定、治療ガイドラインの根拠となる、療養指導方法をいくつか明らかにすることができました。
その中には、サルコペニア・フレイルに関する栄養管理ガイドラインで示されたシステマティックレビューの論文引用や、
スマートフォン向けアプリケーションなどを利活用したデジタルヘルスに関するランダム化比較試験の成果があります。
〈研究者のコメント〉
新潟医療福祉大学健康科学部健康栄養学科の森博康です。このたびは、このような栄誉ある賞を頂戴し、学会関係の先生方をはじめ、ご支援くださった医療スタッフや教職員の皆様に心より感謝申し上げます。
これまでに、サルコペニア・フレイル指導士として、臨床実践から臨床研究まで多岐にわたる活動を展開し、多くの皆様には、多大なるご支援をいただきました。
今後は、新潟圏内での、サルコペニアとフレイルの啓蒙普及や、デジタルヘルスを利活用したフレイル予防対策などの地域実践活動を展開してまいります。
〈学会情報〉
https://www.c-linkage.co.jp/jasf2025/program/
〈研究者情報〉
新潟医療福祉大学健康科学部健康栄養学科
講師 森博康
【研究に関する連絡先】
◆新潟医療福祉大学広報課(担当:高津)
TEL:025-257-4459
Mail:kouhou@nuhw.ac.jp