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【診療放射線】病院のX線装置でポケット線量計を点検する-医療用X線装置を用いた院内点検手法の検討-

2026.05.15 新着情報 研究情報

4月16日(木)~19日(日)に開催された第82回 日本放射線技術学会総会学術大会において、大学院放射線情報学分野の石川さんが「学生賞」を受賞されました!

◆研究概要

本研究では、放射線業務従事者の被ばく管理に用いるポケット線量計を対象に、医療施設にあるX線装置とPMMAファントムを活用した院内点検条件を検討しました。JIS準拠のN線質を再現し、N60またはN80が点検線質として有用であることを示しました。
本研究成果を第82回日本放射線技術学会総会学術大会で発表し、学生賞を受賞しました。

◆研究者のコメント

ポケット線量計は、放射線業務従事者の被ばく管理を支える重要な測定器です。本研究により、医療施設にあるX線装置と入手しやすいPMMAファントムを活用して、線量計の指示値を継続的に確認できる可能性が示されました。今後は施設間で再現性を検証し、現場で使いやすい点検手順の標準化につなげたいと考えています。

◆研究成果のコメント

  1. 医療用X線装置を用いて、ポケット線量計の点検に利用できるJIS準拠のN線質を再現しました。
  2. 基準となる実用標準測定器とポケット線量計を同じ測定位置で比較し、院内点検にはN60またはN80の線質が有用であることを示しました。
  3. PMMAファントムはPWファントムの現実的な代替候補となり、ファントムなしの条件は点検には適さないことを確認しました。

図1 医療用X線装置を用いたポケット線量計点検の概要
医療用X線装置でJIS準拠のN線質を再現し、PMMAファントム上で実用標準測定器とポケット線量計を同一測定点に置換して相互比較した。本研究では、院内点検に適した条件としてN60またはN80、PMMAファントム30×30×15 cmの使用を提案した。

◆原論文情報
石川 文裕,関本 道治.医療用X線装置で再現したN線質による個人線量計校正の相互比較校正の検討.
第82回日本放射線技術学会総会学術大会,TOP-239,
2026年.学生賞受賞

◆用語の説明

ポケット線量計:放射線を扱う現場で、作業者が受けた放射線量を確認するために携帯する小型の線量計。
N線質:線量計の校正や性能確認に用いられる、エネルギー幅を比較的狭く調整したX線条件。
PWファントム:個人線量計の校正で、体幹部からの後方散乱を模擬するために用いられる水等価ファントム。
PMMAファントム:人体からの散乱線の影響を模擬するために用いるアクリル製の板状ファントム。本研究では、院内で扱いやすい点検用ファントムとして検討した。

◆研究者情報

新潟医療福祉大学大学院 保健学専攻
放射線情報学分野 修士課程 石川 文裕

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