新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの入学を、教職員一同、心から歓迎します。本日は、新潟市北区長丸山寛様、新潟リハビリテーション病院長山本智章様(やまもとのりあき)を始め、ご来賓の皆様、ならびに保護者・ご家族の皆様にご臨席を頂いております。心から御礼を申し上げます。
本日、新潟医療福祉大学の15学科に入学した皆さんは、先生から教えを受ける、受け身の「生徒」ではなくなり、自ら学業を修めるという生き方をする「学生」となりました。大学で学ぶことは、学び習う「学習」ではなく、自ら学び修める「学修」と書きます。18歳からはすでに「成人」ですが、より主体的に、自ら学ぶ「大人」としての自覚が求められる立場になったのです。
皆さんは「誰かの役に立ちたい」と望み、そのために必要なパワーを身につけるという明確な目的を持って、新潟医療福祉大学に入学したのだと思います。誰かの役に立ち続けるために、まず、新潟医療福祉大学の「学生」として、「学修」する習慣を速やかに身につけましょう。
大学院生の皆さんは、院生として、学部卒業生よりもさらなる高みを目指し、研究に励んでください。
突然ですが、皆さんは新型コロナにかかりましたか。私事になりますが、私はこの正月に感染しました。日本国民1億2,400万人余りのうちで、7,300万人が感染したと報告されていますので、少し遅い方でした。
新型コロナウイルスのパンデミックが始まって、世界は6年目に入っています。当時を思い出せば、世の中はこれから一体どうなってしまうのかと国中がパニックになり、緊急事態宣言の発令に繋がりました。5年前は、このような入学式を開催することができませんでした。あれからまだ5年しか経っていないのですが、今回の入院生活の間に、私は非常に大きな経験をすることになりました。
主治医の先生は、私がかつて在籍した大学の卒業生で、私の講義を受けたことがあると教えてくれました、病院の医師は皆、私が新潟に来て以来、新潟大学で、ともに診療・教育・研究に励んだ同僚・同志でした、そして、医療の現場で一生懸命働いている何人ものスタッフが、「私は新潟医療福祉大学を卒業しています」と、本学の卒業生であると教えてくれたのです。私は感激し、彼らの活躍を大いに誇りに思いました。そして、「こうしてみんな繋がっているのだ」と実感したのです。たくさんの職種の人たちに助けていただいて、再び職場に戻ることができました。
皆がそれぞれに持てる力を発揮し合い、クライアントの役に立ちたい、QOLの向上に貢献したいという目標に向かって努力していたのです。医療に従事する人たちの想いは、こうして受け継がれてきて、そしてこれからも受け継がれていくのです。皆さんも、本学を卒業すれば、「QOLサポーター」として、この大きな、素晴らしい営みに加わることになります。
皆さんには誰かの役に立つという明確な目標があります。大学の生活を謳歌するとともに、自分の将来の目標はどこにあるのか、その目標に対して自分はどれくらいの到達度・達成度にあるのかを節目節目に確かめましょう。
各学科にはDiploma Policy(DP)が設定されています。DPとは、卒業認定や学位授与のための要件、つまり、卒業までにどのような能力を修得するのかを示したものです。このDPを達成することを目標として、各学科のカリキュラムが組まれています。これからは節目ごとに、DPに対する達成度を指導教員とともに確かめて行きましょう。
保護者に皆様におかれましては、お子様が晴れの入学式を迎えられ、感慨もひとしおのことと拝察いたします。教職員一同、建学の精神に則り、お子様の教育に全力で取り組み、サポートいたしますので、本学の教育方針をご理解いただき、様々な教育活動にご協力・ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
「優れたQOLサポーター」になるという輝かしい未来を目指す皆さんの大学生活が豊かで実り多く、有意義なものとなるよう祈念して、入学式の式辞とします。
2025年4月8日 新潟医療福祉大学学長 西澤正豊