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患者様の笑顔が私のやりがい

理学療法学科

小柳 圭一

卒業年 :2014年3月
出身高校 :新潟県・新津高校
勤務先 :独立行政法人 神戸市民病院機構
神戸市立医療センター中央市民病院
職種・職位・資格 :理学療法士

私の勤務している神戸市立医療センター中央市民病院は、神戸市の三次救急病院としての機能を担っています。そのため当院には、病気や怪我で一刻を争う患者様が救急車で運ばれてきます。その中で、私は人工呼吸器を使用する患者様や急性期の患者様に対して、医師・看護師・臨床工学技士といった専門職と連携しながら「座る」「立つ」「歩く」といった理学療法を行っています。この時期のリハビリはベッドサイドから始まりますが、その後の患者様の回復に影響するため、私たち理学療法士の役割は非常に大切です。

Q&A

仕事のやりがいや大切にしていることは何ですか?
私は、生死をさまようような重症患者様に理学療法を行っていますが、根拠に基づくリハビリを実施することはもちろん、目の前にいる患者様の人となりを理解することを大切にしています。患者様が私の名前を憶えてくれたり、退院後に挨拶に来てくれたりする時に大きな喜びとやりがいを感じます。また、辛い時期を乗り越えて患者様が回復していく様子を見ることで、私自身が仕事への活力をいただいているように感じています。
今後の目標について教えてください。
私の目標は、患者様へのリハビリを通じて学び続ける理学療法士であることです。また、理学療法の発展に貢献したいと思っています。臨床現場で理学療法士として成長することはもちろんですが、研究活動も重要なことであると考えています。臨床現場と研究活動は切り離すことのできないことであり、日々の仕事での疑問を解決すべく研究活動にも力を入れています。海外にも積極的に目を向け、自身および当院での活動を研究結果として発信できるように日々研鑽していきたいです。
理学療法士を目指したきっかけは何ですか?
高校生の時に私は野球部に所属していましたが、練習についていけず肩の怪我をしてしまいました。その時に初めて理学療法士にお世話になり、身体のことだけでなく心理面でのサポートもしていただいたことが今も印象に残っています。私はもともと運動が好きだったこともあり、スポーツ理学療法に関わることを目標に理学療法士を志しました。
本学で学んだこと、身につけたことは、現在の仕事にどのように活かされていますか?
本学では、解剖・生理学、運動学、コミュニケーション力や研究等、理学療法士としての基礎を学びました。私はその中でも研究活動に興味を持ち、さらに研究を深めるために大学院に進学しました。私は患者様に起こる現象を様々な視点から評価・解釈を行うことは研究と同様であると考えています。臨床では患者様と関わる中で様々な困難に直面します。その時、研究活動で培った様々な視点、仮説を立てながら解決を導き出す考え方は臨床の基盤となり大いに活かされています。
理学療法士を目指す高校生にメッセージをお願いします。
理学療法士は素晴らしい仕事です。働く領域はスポーツや整形外科などの運動器領域、脳卒中、神経難病の神経系領域、呼吸器や心臓などの循環器系、小児、最近ではがんのリハビリテーションも行われるようになってきました。理学療法士は病気に伴う機能障害に対する理学療法だけでなく、腰痛予防など活躍の領域も広がってきています。これに対応するためには、様々なことに興味を持ち探求すること、若い方だけでなく高齢者と積極的にコミュニケーションを図れることが必要不可欠であると思います。