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卒業生メッセージ

人と人との関わりが大切になる仕事

作業療法学科

小泉 亮子

卒業年 :2008年3月
出身高校 :長野県・岩村田高校
勤務先 :医療法人社団 白美会 白根大通病院
職種・職位・資格 :作業療法士

私は、大学時代の実習から白根大通病院にお世話になり,現在は作業療法士として勤務しています。当院は、入院・通所リハビリ・訪問リハビリがあります。現在は、入院業務に携わっており、患者様が穏やかに入院生活を過ごし、円滑に在宅復帰が行えるよう他の専門職と連携しながら患者様の希望に沿ったリハビリや支援ができるよう日々努めています。また、ターミナルケア(終末期の医療・看護)病棟が併設されており、患者様が人生の最後まで自分らしく生活できるようリハビリを通して身体的・精神的ケアを行っています。

Q&A

作業療法士を目指したきっかけは何ですか?
医療従事者である父親の紹介で作業療法士という専門職を知り、病院見学で初めて作業療法と触れ合いました。そこでは、片麻痺や頸髄損傷の患者様、コミュニケーションが困難な患者様に対して、作業活動を通して機能回復のリハビリやコミュニケーションの補助、精神安定を図っている作業療法士の姿がありました。この病院見学をきっかけに様々な作業を通して障害がある方のお手伝いができればと興味を持つようになり、作業療法士を志すようになりました。

作業療法士の魅力を教えてください。
作業療法士は、リハビリの知識や技術はもちろんのこと、人と人との関わりが大切となる専門職です。心身の不自由な方に寄り添って、その人らしく生活が送れるように支援する仕事です。私のように人と関わることが好き、人の役に立つ仕事に就きたいという気持ちがあればきっとやりがいを感じられます。作業を通して患者様の笑顔が見れた時、喜びを共有できた時、たくさんの魅力や喜びが生まれます。きっと「作業療法士になって良かった」と感じられると思います。

本学で学んだこと、身につけたことは、現在の仕事にどのように活かされていますか?
評価実習や臨床実習で学んだことは、10年経った今でも強く印象に残っています。卒業後、初めて患者様と直接関わらせてもらい戸惑ったり、悩む場面も多くありました。現場の作業療法士の先生から教科書では学ぶことができないコミュニケーションのとり方や、患者様一人ひとりに合わせた評価・治療法について指導して頂きました。実習最終日には、知識不足で未熟な私に対し担当患者様が別れを惜しんでくれ「ありがとう」と手紙を頂いたことは生涯忘れることはありません。実習での体験や学びは仕事の原点であり、実習学生の指導側としても学生の視点で共に考えるきっかけとなっています。

今後の目標や将来の夢について教えてください。
当院には長期的に入院されている患者様も多いですが、本来患者様の生活の場は自宅となります。実際に病院ではできていたことが、自宅に戻ってからはできなくなってしまった患者様がいました。退院後の生活をイメージし多職種との連携や環境調整、ご家族へのフォロー、周辺住民への働きかけが行なえ、後遺症があったとしても在宅生活が継続できるような支援や働きかけを行っていければと考えています。また病院業務だけではなく、地域の介護予防事業にも積極的に参加したり、地域住民との交流機会を持つ等要介護や認知症になったとしても慣れ親しんだ場所で暮らせるような地域作りのお手伝いができればと考えています。

作業療法士を目指す高校生にメッセージをお願いします。
作業療法士は、知識や技術はもちろんのこと、社会性も求められる職種です。心身の不自由な方に寄り添って、その人らしく生活が送れるようにお手伝いをする仕事です。国家資格取得後も日々勉強ですが、私のように人と関わることが好き、役に立つ仕事に就きたいという気持ちがある方は、きっとやりがいを感じられると思います。作業活動を通して笑顔が見られた時、喜びを一緒に共有できた時、たくさんの魅力や喜びがあります。きっと「作業療法士になって良かった」と感じられる時がくると思います。共に作業療法士として働けるようになることを期待しています。