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卒業生メッセージ

眼科チームの臨床工学技士として

臨床技術学科

鈴木 克英

卒業年 :2017年3月
出身高校 :静岡県・浜松工業高校
勤務先 :聖隷浜松病院
職種・職位・資格 :臨床工学技士

私は臨床工学技士として、主に手術センター業務を担当しています。基本業務として、始業前点検、各科手術における治療用機器・内視鏡・顕微鏡を使用する手術のセッティングと操作介助、麻酔導入介助(以下外回りとする)、トラブル対応、機器の保守点検管理(医療機器の機種選定含む)を行っています。また、基本業務ができるようになると特殊業務を担当します。特殊業務では、広範囲かつ高度化する業務を担うためチームを組み対応しています。中でも、誘発電位(整形、脳外、心外、耳鼻科領域ナビゲーション含む)、内視鏡外科関連(スコピスト)、整形、インプラント、眼科、人工心肺(補助循環、TAVI含む)チームがあり、清潔操作介助(整形、眼科など)、ダビンチ業務も行われています。現在、私は眼科チームに所属し、眼科領域における外回り業務に努め、いずれ清潔操作介助にも携わっていきたいと思います。

Q&A

現在の職種・業種を志したきっかけや理由を教えてください。
私が医療に興味を持つきっかけになったのは、看護師である母の影響でした。日々話を聞く中で命に寄り添って働くことに魅力を感じました。また、機械の操作が好きだったことから工業高校を経て臨床工学技士を志しました。元々近隣の臨床工学技士のみ取得できる養成校を考えていましたが、様々な視点から医療に携わりたいと思い、出身地である静岡を離れ同時に臨床検査も学べる本学に進学を決めました。

仕事のやりがいや魅力を教えてください。
日々の業務で学ぶことは多く、壁にぶつかることや失敗することは山ほどあります。それを乗り越える上で、大切にしていることが二つあります。一つは、入職当日に上司からもらった助言で”プロとしての自覚を持つ”ことです。国家資格を持ち当院の職員として働く上で、患者様にとって経験年数は関係ないことです。同じ職員として見られ求められる質に差はありません。だからこそ、日々学ぶ意欲や責任感が生まれています。二つ目は、常に"なぜ"という疑問を持つことです。業務に慣れない時期は、暗記に偏ってしまいトラブル対応時に困ったことがありました。常に疑問を持つことが日常業務の中での小さな異変やトラブル時の応用力に対応できると学びました。

本学で学んだこと、身につけたことは、現在の仕事にどのように活かされていますか?
本学の特徴は、臨床工学と臨床検査学を同時に学べるところです。両方の内容を習得することで複数の視点から根拠を持ち医療に携わることができると思います。例えば、生命維持管理装置である人工心肺装置、血液浄化業務では血液ガスや電解質などの検査値の理解が患者様の状態把握に繋がり、患者様に合ったより良い医療を提供できます。また、本学のカリキュラムにある連携総合ゼミでは、多職種との繋がりから相互理解の大切さを学びました。チーム医療の現場では、各専門スタッフによる幅広い知識が相互理解を深めており、ダブルライセンスを活かし多職種を繋ぐチーム医療の一員としてこれからも業務に励みたいです。

今後の目標や夢、現在の仕事を通して実現したいことなどについて教えてください。
今後の目標として、院内では各部署教育の卒業と勉強会参加・開催に取り組み、特殊業務では人工心肺業務やダブルライセンスを活かせる誘発電位業務に携わっていきたいです。院外では、学会発表や認定士の取得に向けて積極的に取り組みます。臨床工学技士の業務は日進月歩であり、他にもICU、総合周産期母子医療センター、カテーテル室、腎センター、救命救急センター、内視鏡室、医療機器中央管理室、各科病棟・外来など活躍の場がたくさんあります。院内・院外ともに知識を吸収できる場が多く、個々のスキルアップと職場への還元に繋げられるよう日々努めていきたいです。

現在の職種・業種を目指す高校生や本学を目指す高校生にメッセージをお願いします。
臨床工学技士・臨床検査技師共に専門性が高くやりがいのある仕事だと思います。その一歩として学生生活は一番自分を磨ける時間であり、成長できる場です。私自身も、勉学や部活動、ゼミ活動、ボランティア活動を通して多くのことを学び、経験できました。また、臨床経験豊富な先生方の話から、自分の将来像のイメージすることに繋がりました。学生生活を有意義に過ごせたのも友達や先輩、後輩との縁があったからです。夢実現への一歩として本学入学をお勧めします。続きは、皆さんで経験してみてください。