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命を救うきっかけとなる仕事

臨床技術学科

深谷 響己

卒業年 :2016年3月
出身高校 :新潟県・新発田高校
勤務先 :新潟大学医歯学総合病院
職種・職位・資格 :臨床検査技師

私は現在、新潟大学医歯学総合病院に臨床検査技師として勤務しています。臨床検査技師とは、名前の通り「検査」を行う医療専門職です。検査には、血液検査や尿検査など様々な種類があり、採血業務では、血液に含まれている成分を複数の医療機器を用いて調べます。また、血液や尿の中にどのような細胞が出ているかを顕微鏡で調べています。医師は、これら検査データを参考に、患者様の治療を行うため、私たちの仕事はとても重要なものとなります。検査データからいち早く身体の異常を見つけることができれば、それが患者様の命を救うことに繋がるかもしれません。「人の役に立つ仕事をしたい」という夢や目標を叶えられる仕事だと思います。

Q&A

現在の職種・業種を志したきっかけや理由を教えてください。
志望校を探し始めるまで、臨床検査技師という職種を全く知りませんでした。本学科を知ったのも、たまたま地元から近い大学だったからです。「人の役に立つ仕事をしたい」という漠然とした夢だけで、良く言えば何にでも興味を持つことができる状態でした。そんな中で本学科を目指した理由は「2つの国家資格」を取得できるからでした。悩んでいる方は一度自分の目で本学科を見てみてください。それが「きっかけ」となるかもしれません。

仕事のやりがいや魅力を教えてください。
臨床検査技師としてのやりがいは、提供する検査データが患者様の役に立つという点です。私は尿検査を行う部署に勤務しており、尿の中の細胞を顕微鏡で観察することが仕事内容にあります。私がやりがいを感じる瞬間は、悪い細胞が出ているのを見つけられた時です。普通の細胞とは少し違うなと思って医師に検査結果を報告したことがきっかけとなり、精密検査から「ガン」が見つかったということがありました。細胞成分を判別することや良い細胞・悪い細胞を判別することはたくさんの知識が必要となり、勉強が欠かせないという大変さはあります。しかし、このような努力の結果が患者様の役に立った時はとても嬉しく、勉強して良かったと感じました。

本学で学んだこと、身につけたことは、現在の仕事にどのように活かされていますか?
「チーム医療」という言葉の通り、医療の現場では、様々な医療専門職が連携して患者様を支援しています。現在、私もこの「チーム医療」の一員として仕事をしていますが、その中で「他の医療専門職について知る重要性」を実感しています。本学には、他学科の学生と共に学ぶ授業があり、様々な医療専門職の役割を理解することができます。また、それぞれの基礎知識を修得することもできます。こうした本学での学びがあったからこそ、現在「チーム医療」を円滑に実践し、業務を効率良く遂行できているのだと感じています。

今後の目標や夢、現在の仕事を通して実現したいことなどについて教えてください。
今後の目標は、知識定着と研究・検討への取り組みです。入職後は、日々の業務や日当直業務(休日勤務や夜勤)など覚えることがたくさんあり、さらに、正確な検査を実施するためのより良い方法を話し合うこともあります。慣れないことで頭がいっぱいの状態で自分の勉強がおろそかになることがあるので、時間を上手に利用して知識定着の勉強へ繋げたいです。大学病院では、日々の業務以外に様々な研究や検討が行われています。例えば、現在使っている「A」と同じ検査で使える「B」があるとき、検査結果を提供する上でどちらを使う方が良いのか比較検討を行います。これらは結果的に患者様のためになるので、積極的に取り組んでいきたいです。

現在の職種・業種を目指す高校生や本学を目指す高校生にメッセージをお願いします。
最近は医療系職種の人気が高くなってきており、臨床検査技師を目指したいという気持ちがどれだけ強くてもまず「入学」という壁が立ちはだかります。受験勉強は長期戦で心が折れることもあると思いますが、必ず息抜きはしましょう!オンオフの切り替えは仕事をする上でも必要となります。私は国家試験の勉強時、息抜きをすることで最後まで頑張ることができました。上手に息抜きをして夢や目標への第一歩を踏み出してください。