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卒業生メッセージ

医療機器を扱うプロフェッショナルとして

臨床技術学科

飯塚 大貴

卒業年 :2015年3月
出身高校 :新潟県・新潟県立見附高校
勤務先 :新潟県・新潟県厚生農業協同組合連合会 上越総合病院
職種・職位・資格 :臨床工学技士

私は、臨床工学技士として病院内の医療機器の管理・運用を行っています。それら医療機器の一つに人間の臓器の代わりをする生体機能代行装置があります。腎臓の代わりをする血液透析装置、肺の代わりをする人口呼吸器、心臓の代わりをするペースメーカーなど、様々な機能が備わっている分、それを扱うには相応の知識が必要です。日々の保守点検を行い、医療機器に何かトラブルがあれば対応し、時には医者に対して運用方法について意見し、他職種のスタッフに医療機器に関する勉強会を開くなど業務は多岐に渡ります。今後の医療現場でより活躍の見込まれるやりがいのある仕事です。

Q&A

臨床工学技士を目指したきっかけや理由は何ですか?
私は子どもの頃、持病で病院に通っていた時期があり、医療というものが身近にある生活でした。病気は完治し高校生となって進路を決める際に、自分も医療の現場で誰かの役に立ちたいという気持ちが強くあり、医療職を目指すことにしました。医療職といっても多くの職種があり、悩みながら色々調べた結果、医療機器を扱う臨床工学技士という仕事を知りました。最初は「機械を扱うことが好きな自分に向いているかな」くらいの気持ちでしたが、本学の授業を通して様々なことを学び実際に機械に触れていくうちに、常に現場の最前線に立ち患者様やスタッフをサポートをする臨床工学技士という職種により強い魅力を感じるようになりました。

仕事で大切にしていることは何ですか?
私が働く上で大切にしている言葉があります。それは入職して最初の年、上司に言われた「常に何故かを考えて仕事をしろ」という言葉です。この患者様は何故病院に来て、何故この治療をしているのかという臨床的な疑問。何故今このデバイス(機器)が必要なのか、何故このように運用しているかという技術的な疑問。仕事をしているとそんな疑問が沸いてきます。その日の疑問はその日のうちに解決し、次の日にはまた新しい疑問にぶつかる。日進月歩の医療現場で働く際には自分自身も進歩し続けなければいけない。そのことを最初に教えていただいた上司の方には今も感謝しています。

本学の学びはどのように活かされていますか?
本学科のカリキュラムの特徴は、やはりダブルライセンスを取得できる点です。学生時代は臨床工学技士として働く際に検査の知識を、どのように活かすかイメージができませんでした。しかし実際に働いてみると患者様の検査値を見て治療効果を評価する時や、生理学の知識をベースにペースメーカー業務を行う時など様々な場面で学生時代の知識を活かすことができました。勉強だけでなくゼミでの共同作業や実習活動などを通して、社会人として働く上で重要なことを学べる充実したカリキュラムだと感じました。

今後の目標や夢について教えてください。
今後は各種専門資格や認定資格を取得し知識の研鑽に努めたいと考えています。私の就職した厚生連グループは、県内に多数の病院を経営しており、何年かごとに転勤がある環境です。病院ごとに業務内容も異なっているため、今の病院で学んだことの全てを次の勤務地で活かすことはできないかもしれません。それでも基本となる知識は共通しているため、まずはその部分の底上げをしていきたと考えています。そして自らが学んだことを同僚や後輩と共有していき、病院全体の医療水準を上げていけるような医療従事者になっていきたいと考えています。

本学科を目指す高校生へ一言お願いします。
日々進歩していく医療機器を扱う職種。一言で表せばそうなりますが、実際の臨床工学技士の業務はとても幅広く、就職する病院によって行っている業務が全く違うのも特徴の一つです。機械を扱うことが好きなだけでなく、新しい知識を興味を持って取り入れていく事ができる人に向いている職種です。進路選択に受験勉強とやることが多い時期かもしれませんが、少しでも興味があればオープンキャンパスに参加してみて下さい。先生や先輩達の話を聞くことが良い経験になると思います。