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卒業生メッセージ

実践経験を通じて培った確かな技術で患者様の悩みに寄り添う装具を製作

義肢装具自立支援学科

川崎 航介

卒業年 :2022年3月
出身高校 :新潟県・新発田商業高等学校
勤務先 :株式会社田村義肢製作所
職種・職位・資格 :義肢装具士

病院や整形外科クリニックに伺って患者様の身体の形状をとり、会社で義肢装具を製作し患者様への適合調整を行っています。義肢装具は一人ひとり同じものはなく、患者様ごとに一緒に最適な装具を考え、完成したものを喜んでいただけた時はとてもやりがいを感じます。世界水準の環境で義肢装具だけでなく福祉用具も深く学んだことで、障害のある方に多方面からアプローチできる力が身につきました。また、製作実習など具体的な仕事のイメージがつく授業が多かったため、臨床現場ですごく役立っています。今後も知識と経験を積み重ね、より多くの患者様に喜んでいただける義肢装具を作っていきたいです。

Q&A

現在のお仕事内容を教えてください。
「義肢装具士」とは、義手や義足、コルセットなどの装具の作製や、患者様への適合を行う仕事です。普段の仕事では、新潟県内の病院や整形外科クリニックに伺って患者様の身体の形状をとり、会社で義肢装具を製作し、患者様の身体への適合調整を行なっています。義肢装具を作る上では、患者様とコミュニケーションをとり、自宅や施設、デイサービスなどでどのように生活しているかを把握することが重要です。常に患者さんに寄り添って信頼関係を築くことが大切な仕事ですから、コミュニケーション能力と考える力が求められます。
現在の職種・業種を志したきっかけや理由について教えてください。
障害のある方のスポーツ競技会の映像を見たことがきっかけで義肢装具士という職業に興味を持ち、この業界に携わってみたいと感じました。新潟医療福祉大学の義肢装具自立支援学科に在籍していた高校の先輩から、この仕事ではどういったことをするのかを聞き、入学する前からなんとなくのイメージができていたので、スムーズにこの業界について学ぶことができました。
仕事のやりがいは何ですか?
義肢装具は一人一人同じものはなく、新しい患者様ごとに何が最適かを考えなければなりません。難しい症例の方にお会いしたときに、試行錯誤しながら患者様と一緒に最適な装具を考えて、完成したものを喜んでいただけた時はとてもやりがいを感じました。その後、問題ないか伺った際に「これがないと生活できません」と言っていただき、頑張ってよかったと心から思いました。
本学での学びの中で、現在の仕事に活かされていることは何ですか?
新潟医療福祉大学の義肢装具自立支援学科の大きな魅力は、国際義肢装具協会の定める世界水準の学習環境が整っている点です。また義肢装具のことだけでなく、福祉用具のことも深く学べるので、障害のある方に多方面からアプローチできる力が身につきます。色々な症例について、どういった装具が最適かをグループでディスカッションした経験は、実際に臨床で働いてからもすごく役に立っています。また実習として実際の義足のモデルさんに来ていただき、一から義足を作ったことは、仕事のイメージを具体的にすることができたので良かったと思います。
今後の夢や目標は何ですか?
まだまだ知識も経験も足りないので、業務中に生じた疑問をわからないままにせず、先輩方に聞いたり、調べたりすることで知識と経験を積み重ねて、より多くの患者様に喜んでいただけるような装具を作っていきたいです。