
伊藤あきみさんは1年時より同学科の阿部薫教授のもとで研究を進め、これまでに足底圧力測定や呼気ガス分析装置を使用した研究を行い、地方学会や全国学会で何度も学術発表を行ってきました。
今回、掲載が決定した論文の題目と要旨を記載いたします。
論文の題目:
「パンプス靴の屈曲硬度差による身体負荷の検討」
靴の医学 28巻2号 (2015年3月発行予定)
要旨:
ヒールパンプスにおいて靴の屈曲硬度が歩行中の身体に与える影響を呼気ガス分析により比較し、最適な屈曲硬度を検討した。実験に用いたヒールパンプスは、靴の屈曲硬度を条件1:硬性靴2.35kgf、条件2:中等度靴1.35kgf、条件3:軟性靴0.85kgfとした。呼気ガス分析の結果から、条件2でAT-1minが有意に延長した。靴底が屈曲しやすいことは、靴部材の弾性力も低下することになるため、歩行中の立脚終期(push off時)に使用される筋力が増加し、運動効率が低下すると予想したが、本研究では条件2が最も身体への負荷が小さくなると確認された。これは足部の安定性を適切に保持しながら、同時に靴底材の粘弾性が蹴り出しをサポートしたのではないかと考えられた。
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