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【社会連携】とよさか中高年教養大学「健康長寿学」実施報告(4月)

【社会連携】とよさか中高年教養大学「健康長寿学」実施報告(4月)

2024.04.30 新着情報

本学は2024年度も引き続き新潟市北区民の方を対象としたとよさか中高年教養大学の「健康長寿学」の講座を担当しています。

4月の第1回目の講座は、4月25日(木)に葛塚コミュニティセンターで開講されました。健康スポーツ学科の菅原大志先生による「スポーツによるまちづくり」を考える、をテーマにした講座に61名の皆様が受講されました。

以下、講座の概要です。
地域活性化が叫ばれる今日、「スポーツによるまちづくり」が注目を集めている。本講座では鳥屋野潟開発と新潟スタジアム建設を事例に、各種資料・文献を紐解きながら新潟における「スポーツによるまちづくり」の歴史的背景を明らかにした。

鳥屋野潟周辺の公園化やW杯招致・スタジアム建設は、各利害関係者の狙いの下、先行していたよりマクロな開発計画に編入される形で成立した。公営スポーツ施設の不足、日本海側の拠点都市としてのブランディング、都市化による生活環境の悪化といった課題に直面する都市経営において、当事者たちの葛藤を抱え込みながら選択されたものであった。鳥屋野潟周辺部のスペクタクル空間への刷新は、そうした当事者たちの葛藤などを不可視化するものとしても働いている。一方、開発の利害関係から徐々に排除されていたかにみえる地元農家は、開発のインパクトを受けながらもそれを自らの生活維持へしたたかにつなげていた可能性について、資料をもとに考察した。

こうした事例を通して、「スポーツによるまちづくり」を、スポーツによって街が発展していくという単線的な成功物語としてイメージすること、換言すれば成功/失敗という枠組みでイメージすることについて再考する必要性について考察した。まちづくりとはさまざまな紆余曲折や対立を含みこむなかで成立するものであり、わかりやすい成功・失敗等の価値判断を下すことはできない。地域に生きる方々は、地域の来歴と与えらえた条件のなか、何を得て何を失うのかを選択しながらよりよい生活を展望してきたという事実から、今後のまちづくりを考える重要性を指摘した。

同時代のリアリティを共有している受講者の方々も多く、新潟の地域空間や人々の生活の変化等の提示に対し、うなずきながら聞いてくださいました。

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