佐藤卓也准教授の自動車教習所と連携した自動車運転再開支援に関する論文が「Journal of Clinical Rehabilitation 34巻5号」に掲載されました!
【研究概要】
自動車の運転には免許が必要ですが、脳の病気になると運転を再開できるかどうか医療機関の診断書が必要になります。診断書の作成には病院での評価に加え、自動車教習所で実際に運転の評価を行うことがあります。また最終的に判断をする運転免許センターとの連携も重要です。そのような医療機関、自動車教習所、運転免許センターとの連携の実際について、新潟県では全国的にもかなり充実した連携がなされていることを詳細に解説しています。
【研究者からのコメント】
私もかかわっている「障害と自動車運転に関する研究会」の活動を通じて、自動車教習所と運転免許センターとの連携は10年以上になります。このような取り組みは全国でもトップクラスで、多数の医療機関と自動車教習所が連携をとって運転再開支援を進めています。
【本研究のポイント】
・運転再開支援は、初期治療をへて病状が落ち着いた段階から開始となる。院内での評価、自動車教習所での実車評価、診断書を作成して、運転免許センターの臨時適性検査で判断される。
・新潟県では、障害と自動車運転に関する研究会、新潟県指定自動車教習所協会、運転免許センターの3者が定期的に情報交換を行い、研究会を開催している。実車評価は県内統一の評価で実施されている。
・自動車教習所での実車評価の前に医療機関からの情報提供を行い、評価のポイントを伝えている。
【原著論文情報】
Journal of Clinical Rehabilitation 34巻5号(2025年5月号、2025年4月下旬発売)
【研究者情報】
リハビリテーション学部言語聴覚学科
(職位)准教授
(氏名)佐藤卓也
高次脳機能障害によって注意や視覚的、言語的な問題が自動車運転にどのような影響を及ぼすのかを研究しています。
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