本学は2025年度も引き続き新潟市北区民の方を対象としたとよさか中高年教養大学の「健康長寿学」の講座を担当しています。
5月の第1回目の講座は、5月22日(木)に葛塚コミュニティセンターで開講されました。言語聴覚学科の千葉寛之先生による「高齢者の難聴支援~補聴のススメ~」をテーマにした講座に44名の皆様が受講されました。
以下、講座の概要です。
70代後半の約5人に1人、80代以上では約半数において補聴が必要な難聴を有しているであることが分かっている一方、補聴器の装用率は15%と欧米と比較して極端に低率である。さらに近年は、加齢性難聴と認知症、うつ、社会的孤立などの関係性が強く言われるようになっており、高齢化社会において難聴対策が喫緊の課題となっている。
講義では、聴覚(きこえ)の仕組みと加齢性難聴のメカニズムについて概要を講義したうえで、各種補聴デバイスの種類や機能についての紹介やその必要性を説明した。
イメージをもって理解していただけるよう、実際に検査音を流した。また、近年活発化してきた自治体による難聴対策取り組み事例(山形市聴こえくっきり事業)について説明した。
授業の後半はクイズ形式で聞き取り具合を簡便にチェック可能なアプリケーションを用いて、参加者全員でことばの聞き取りチェックを行った。スピーカーから聴こえてくる「あ」や「い」といった仮名一文字を20問ほど聞き取り、用紙に書いていただき、チェック後に答え合わせをした。
自分が聞き取った通りの答えであったり、「か」と「た」など似ている音に聴き間違えていたりと楽しみながらチェックすることができた。日常生活においてさほど意識を向けない聴覚機能ではあるが、本授業を通して少しでも意識を向ける機会になったのではないかと考える。
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