とよさか中高年教養大学は中高年の北区民の方を対象に11科目が開講されており、本学はこのうち「健康長寿学」を担当しています。
今年度の最初となる4月の講座は、4月24日(木)に葛塚コミュニティセンターで開講され、約60名の方々が受講されました。
今回は、教育・学生支援機構中央教育センターの五十嵐紀子先生より「ペットとの幸せで安心な暮らしのために必要なこと」というテーマでご講演いただきました。
講座では、以下の2点についてお話ししました。
・高齢でもペット飼育をあきらめなくてもよい社会づくりには何が必要か
・ペット防災と地域で取り組む連携体制作りの重要性について
高齢者がペット飼育をすることが健康寿命を延ばす、といった肯定的なイメージがある一方で、自身の健康状態、経済状況を含む環境の変化や、社会的資源へのアクセスの有無など周辺的な影響により、
ペット飼育が困難になるだけでなく、自身のQOLを損なうことにもつながるケースが多発している現状があります。それらを踏まえ、個人としてどのように備えるべきかについての講義を行っていただきました。
一人暮らしの寂しさから犬を飼った高齢男性が緊急搬送されペットが取り残された事例や、社会的に孤立した高齢女性が猫の多頭飼育崩壊に陥り、近所からの苦情で問題が発覚したといった典型的な高齢者のペット飼育が
関連した生活の破綻の例を挙げ、何が問題なのか話し合う機会を設けました。いずれも知識不足やちょっとしたボタンの掛け違いで誰にでも起きうる事案であること、それを防ぐためには、個人や世帯単位での備えや努力だけでなく、
社会的資源にアクセスしやすい地域づくりが重要であることを強調しました。また、天災等不測の事態が生じた際にもペットとの安心な暮らしを継続するための個人としての備えとして、
新潟市における全国からも注目されている官民連携の取り組みを紹介し、ペットの問題は人間の問題であることや、ペットの幸せは人の幸せでもあることを結論としました。

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