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【臨床技術】中川沙織教授らの研究グループの論文が国際誌に掲載されました!

2025.07.23 プレスリリース 研究情報

この度、本学臨床技術学科の中川沙織教授、新潟薬科大学 桑原 直子特任助教、佐藤 眞治教授、ユキグニファクトリー株式会社 常喜 江理氏、加藤 真晴氏、神戸薬科大学 増田 有紀講師、小西 守周教授、 島根リハビリテーション学院 山﨑 健治氏、(社医)仁寿会加藤病院  大畑 修三病院長、 加藤 節司理事長、島根大学 橋本 道男客員教授は、マイタケ含有パンを摂取した健常人の血清中エルゴステロール濃度を定量した実験で、エルゴステロールのキノコ摂取のバイオマーカーとしての有用性を明らかにしました。
この報告は2025年6月25日付けでSage Journalが刊行する日本臨床化学会のAnnals of Clinical Biochemistryに掲載されました。

◆研究概要
脂質異常症を予防するには生活習慣が重要であり、食品中に含まれるコレステロール合成抑制物質は、日常的に手軽に摂取することができ、治療の補助や予防に有効です。この食生活が健康に及ぼす影響を評価するためには、実際の食物摂取量を明らかにすることが必要であり、食物摂取量のバイオマーカーが重要となります。これまでに、キノコなどに含まれるエルゴステロールがコレステロール生合成の抑制作用、ビタミンD2およびD3を増加させ、骨粗しょう症にも有用であることを明らかにしてきました。本論文では、マイタケ含有パンを摂取した健常人の血清中エルゴステロール濃度を定量し、エルゴステロールのキノコ摂取のバイオマーカーとしての有用性を検討したものです。

◆研究成果のポイント
これまでに、キノコに含まれるエルゴステロールのコレステロール合成抑制作用、骨粗しょう症の改善効果が多数報告されていますが、実際に食品機能評価を行うには、その成分が実際に体内にどのくらい取り込まれているかを知ることが必要となってきます。本論文では、吸収が悪いとされているエルゴステロールがマイタケ含有パンを摂取することで吸収され、血中から検出でき、キノコ摂取のバイオマーカーとして有用であることを示したものであり、血中のエルゴステロールを高感度に定量できた初めての論文です。

◆原論文情報
Application of ergosterol as a maitake mushroom intake biomarker.
Naoko Kuwabara, Eri Miyamoto Jogi, Masaharu Kato, Yuki Masuda, Morichika Konishi, Kenji Yamasaki, Shuzo Ohata, Setsushi Kato, Michio Hashimoto, Shinji Sato, Saori Nakagawa.
Annals of Clinical Biochemistry(2025)First published online June 25, 2025.
https://doi.org/10.1177/00045632251357138

◆研究に関する問い合わせ先
新潟医療福祉大学広報課(担当:石津)
TEL:025-257-4459
Mail:kouhou●nuhw.ac.jp
●を@に変えてください