診療放射線学科・郡 倫一講師らの研究グループの論文が国際誌に掲載されました。

◆研究概要
本研究では、造影CT時の血管外漏出の頻度に関わる因子を明らかにしました。
本研究成果は、2025年８月6日にClinical Radiologyの電子ジャーナルで公開されました。

◆研究成果のポイント
本研究では、造影CT時の血管外漏出の頻度に関わる因子として最大注入圧が影響していることを明らかにしました。

◆研究者のコメント
造影CTを撮像時には造影剤を血管内に高速注入する必要があります。しかし、1～2％程度の頻度で注入している造影剤が血管外に漏出し、コンパートメント症候群など重篤な状態になる可能性があります。
コンパートメント症候群の発生を低下させるために，血管外漏出の発生リスク因子として最大注入圧が関連することを明らかにしました。

◆原論文情報
Norikazu Koori, Ryo Sugai, Takeshi Hasegawa, Hiraku Fuse, Toshinori Sasajima, Tatsuhiko Suzuki, Hiroshi Kudo, Kazuya Takeda, Shin Miyakawa, Kota Sasaki, Kenji Yasue, Masato Takahashi, Hiroki Nosaka. Relationship between Maximum Injection Pressure and Extravasation Rate of Contrast Media in Computed Tomography. Clinical Radiology. 88:107011, 2025. https://doi.org/10.1016/j.crad.2025.107011