新潟医療福祉大学診療放射線学科の湯浅仁博助教は、皮膚ケアと正確な照射位置の再現を両立するための薬剤選択や患者指導を行うべく、皮膚の保湿や炎症予防に用いる4種類のヘパリン類似薬を塗っても、皮膚マーカーの見えやすさや持続期間に影響しないことを明らかにする研究を実施しました。
本研究成果は、米国の医学雑誌『Medicine』第105巻第25号(2026年6月19日付)に掲載されました。
【研究概要】
放射線治療では、照射位置を正確に合わせるため皮膚に目印を付けます。本研究では、皮膚の保湿や炎症予防に用いる4種類のヘパリン類似薬を塗っても、皮膚マーカーの見えやすさや持続期間に影響しないことを確認しました。
本研究により、放射線治療中にヘパリン類似薬を使用しても、皮膚マーカーの視認性が保たれる可能性が示されました。今後、皮膚ケアと正確な照射位置の再現を両立するための薬剤選択や患者指導に活用できます。
【研究成果のポイント】
1. 4種類のヘパリン類似薬を塗布しても、皮膚マーカーの見えやすさや持続期間に有意な変化は認められなかった。
2. 剤形(フォーム、クリーム、ソフト軟膏、ローション)の違いによる影響も認められなかった。
3. 放射線治療中の皮膚ケアと、照射位置を合わせるための皮膚マーキングを両立できる可能性が示された。
◆用語説明
ヘパリン類似薬:皮膚の乾燥を防ぎ、保湿や血行改善に用いられる外用薬
剤形:薬の形状や使い方の違い。本研究ではフォーム、クリーム、ソフト軟膏、ローションを使用
皮膚マーカー:放射線治療で照射位置を正確に合わせるため、皮膚に付ける目印
視認性:皮膚マーカーがどの程度はっきり見えるかを示す
【原論文情報】
Yuasa M, Kurosaki H. Effect of different formulations of heparin analogues on radiotherapy skin markers: a cross-sectional study. Medicine (Baltimore). 2026;105(25):e49433. doi:10.1097/MD.0000000000049433
【研究者情報】
新潟医療福祉大学 医療技術学部 診療放射線学科
助教 湯浅 仁博
【問い合わせ】
新潟医療福祉大学 入試広報部広報課
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TEL:025-257-4459